精油の各論などを勉強していて悩むことって言ったら、
精神面ですよね。
気持ちに左右する部分であり、ココの解釈は
セラピストによってもとても変わってきます。
そこを、成分をベースに考えて色別で表示してくれている
とてもステキな本をご紹介します。
『カラーグラフでわかる エッセンシャルオイルの特性と使い方』
ローズマリー・キャディー 著
川口健夫/川口香世子 訳
いやぁ、これを見ると精油って奥が深いですよ・・・
あの1滴にどれだけの効果があるか。
改めて感心しちゃう。
エッセンシャルオイルの特性と使い方
この本は、精油の成分から刺激があるのか、活性させるのか、
はたまた鎮静させるのか、刺激が少なくて優しい成分が
その精油にどれだけ入っているか、がわかります。
キャディープロファイルとはナニ?
この本に載っている精油は全部で
90種類。
ただ、それのすべてが試験範囲ではないですし、
意外と身近にないような
聞いたことのない精油もあったりします。
そのなかの指標になっている
キャディー・プロファイル。
精油の化学成分を、10色に分けて表示しています。
例えば、
■ エステル類
■ ケトン類
■ セスキテルペン類
■ オキサイド類
■ アルコール類
■ フェノール類
エステルやケトン類 ⇒リラックス作用
セスキテルペン・ラクトン/クマリン類 ⇒バランス作用
オキサイド・モノテルペン・フェノール類 ⇒刺激作用
という、見ただけでどんな作用が多く入っているかが
わかりやすくなっています。
そして、それぞれに どの成分にどんな身体的作用があるか、
ということも書かれています。
例えば、
■エステル類 ⇒リラックス作用 が多いなら・・・
神経系:抗痙攣・鎮静・ヒーリング・高揚
循環器及び免疫系:鎮静作用
消化器系:抗炎症作用・鎮静作用
などなど・・・ 落ち着かせる作用が多いですよね。
まずは身近な精油で見てみる
良く分かりやすい例でいえば、
オレンジスイート。
これは
モノテルペン類 83%
アルコール類 5%
脂肪族アルデヒド 2%
ケトン類 2%
その他…8%
という状態で、 円のほとんどを
オレンジ色の モノテルペン類が占めています。
つまり、刺激作用が多いってことですよね。
それとは反対に、
カモミールローマンを見てみましょう。
こちらは
エステル類 75%
オキサイド類 5%
モノテルペン類 5%
などなど・・・
エステル類が大部分を占めています。
つまり、 リラックス効果/鎮静作用が多いってことです。
・・・というように、

この精油って、どんな成分が多くてどっちに作用するんだっけ…?
となったときに、
一目で色を見るだけでわかるんです。
とりあえず色分けでまとめてみる。
本の内容より省略していますが、先ほどの例の
鎮静・リラックス | ■ エステル類 |
鎮静・リラックス | ■ ケトン類 |
バランス | ■ セスキテルペン類 |
活性/刺激・リフレッシュ | ■ オキサイド類 |
活性/刺激・リフレッシュ | ■ アルコール類 |
これらが各論と一緒にわかってくると
精油選択に時間がかからなくなります。
面白いのが、
フランキンセンス。
これ、
エステル類 存在
ケトン類 存在
セスキテルペン類 存在
その他 60%
モノテルペン類40%
アルコール類 存在
ってなってるんです!!
入ってることはわかってるけど
パーセンテージで表されてない。
そして、その他がなんと60%・・・!!!
まだまだ解明されてない作用がきっとあるんですよね。
今後解明されることを期待☆
フランキンセンスはアンチエイジングということで
フェイシャルでとても人気です。
まとめ
精油各論の勉強のお供に。
色鉛筆・または、カラーペンを用意して。
へーこんな作用もあるんだ!と
テキストを見ながら楽しく
勉強すると楽しくなりますよ!
※テキストが古いため、絶版となっています・・・

中古はとても安いので、ぜひ1冊手元に置いておくことをおすすめします!